日頃、県民の食品安全行政の充実にむけてのご努力に敬意を表する次第です。この間、愛媛県において食の安全問題について大きな社会問題や事件が発生しなかったことは、県行政・機関をはじめとする日頃のとりくみが行われた結果であると思います。
「食の安全の確保」の問題は、消費者にとって基本的で最も大切な願いです。
このたび、愛媛県におかれまして「平成19年度愛媛県食品衛生監視指導計画(案)」(以下、「計画案」という)について、県民の意見を募集されています。この計画案がより充実したものとなり、広く県民に理解され、県民ひとりひとりの食生活が安全で安心できる状況になることを切に願っております。
以下、計画案についての意見・要望を提出いたします。
記
(1)全体的な総論について
<1>07年度の計画案についてですが、全体として過去の違反事例や農薬のポジティブリスト制への移行をふまえて、特に今年度とりくみを強めることや昨年度から変更されたことが、県民にわかりやすく伝わるように工夫をお願いしたいと思います。そうした工夫が、県民にとって意見を出しやすい、計画案になることと思います。
<2>無いにこしたことはありませんが、万一の大規模な食中毒や食にまつわる被害等が発生した場合の危機管理などのマニュアルの整備はなされているのでしょうか?もし未整備であれば、必要な検討をお願いします。
(2)平成19年度の監視指導計画について
施策項目の十分な執行をお願い致します。
<1>特に昨年度農薬のポジティブリスト制度が施行されたことを踏まえ、防かび剤に限らず輸入農産物での残留農薬等についての検査を強化されたい。また、このための検査体制や検査機材の充実をお願いしたい。
<2>魚介類の環境汚染物質については、有機スズ化合物に限らず、環境ホルモン物質についても検査の拡大をはかられることをお願いします。
Bアレルギー物質や遺伝子組み換え食品の検査についても、消費者にとって不安要素の一つであり引き続き充実をお願いします。
(3)リスクコミュニケーションの推進等について
<1>引き続き県民講座等を通じたリスクコミュニケーションの充実をお願いします。
<2>「愛媛県食の安全推進本部」の会議の開催結果と議事内容の報告について、ホームページ等を通じて、広く県民に情報提供していただくよう要望します。
以上、よろしくお願い申し上げます。
|