「しこくピースアクションリレーinえひめ」に寄せて
本年で9年目となるが、四国の生協でとりくんでいる「しこくピースアクションリレーinえひめ」にこの7月にとりくんだ。県内6生協・労組で実行委員会をつくり、メインスローガン「こどもたちに平和な未来を」残そうと、当日は約250人の組合員・役職員が参加してミニコンサートを含む出発集会を開催、その後大街道、銀天街をアピール行進した。
今年の特徴は、例年になく?小さなお子さん連れの若いお母さんの参加が増えたこと、松山大学生協の学生委員の皆さんの元気な活躍が目立ったことが特徴的だった。昨今の国民投票法の成立や久間前大臣の原爆に関する発言など、平和憲法をめぐる動きに何かしらの不安・危機感を感じる人が増えている結果ではないかと思う。子や孫に二度と戦争という過ちを負わせないために、平和の大切さや憲法9条のすばらしさを市民の皆さんにアピールできたと思う。
出発集会では、松山大学生協での平和のとりくみ報告に続き、現在、原爆症認定訴訟にとりくんでおられる井上さんから「戦争の怖さと平和の大切さ」について、短時間ではあるがお話をいただいた。広島で被爆され、焼け野原と人々の死臭の中を踏み越えて、雑草で飢えをしのいだこと。その後、原爆の後遺症や偏見に悩まされたこと。結婚され、5人の子供を授かったが、内3人が流産、2人は死産だったとのこと。冷たくなった我が子を一晩中抱きしめて、朝まで一緒に寝られたとの、母としての苦しみや悲しみに思いを馳せたとき、目頭が急に熱くなるのを感じた。
平和の大切さや尊さ、憲法(特に9条や25条)のすばらしさについて、改めて自問する一日となった。
愛媛県生協連 井芹和博
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出発式での愛媛合唱団のミニコンサート |
ぞう列車合唱団のこどもたちの元気な歌声 |
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松山大学平和委員会の発表「はじめての平和活動」 |
原爆症認定訴訟にとりくんでおられる井上さんの発言に熱心に聞き入る参加者 |
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徳島から引く次がれた四国横断幕を先頭に |
総勢250名のシュプレヒコール、街頭の空に続きました |
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「憲法9条を守ろう」を傘に、列が進みます |
集結集会では改めて身の回りから平和の大切や憲法9条について考え合いましょうと、締めくくりました |
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