9月12日（土）愛媛県武道館　大会議室

　コープえひめ、新居浜医療生協、松山医療生協、愛媛医療生協の福祉事業に関わる皆さんが（約100名）参加をし、第5回目となる福祉事業交流会を開催しました。第1部の講演は兵庫県にある「社会福祉法人きらくえん」理事長　市川禮子氏をお迎えしました。「きらくえん四半世紀のあゆみと福祉職へのメッセージ　〜これからの高齢者福祉を考える〜」をテーマにお話いただきました。第2部は分散会、討議（グループに分かれる）と、全体討論です。

　第1部の講演では、「きらくえん」の理事長である市川禮子氏に、27年を超える取り組みのお話をしていただきました。多岐にわたる在宅福祉サービスを併用した総合的な高齢者福祉施設４苑と、法外の生活支援グループハウス等を運営し、約80事業（職員数約630人）を展開しています。25年以上前に介護福祉の世界に入った市川さんは、当時の認知症の方たちへの介護の状態に衝撃を受け、施設の運営方針は「人件を守る」と定めたそうです。また、自分の人権が守られずして、他人の人権は守れないとの観点から職員の人権を守ること、そのためにやりがいのある職場作り（民主的運営）を第２の運営方針としました。法人基本理念は「ノーマライゼーション」、「福祉は平和でないと築けない、そして、心身の状況がどんなに重くても、すべての人が地域の中で一人の生活者としてのくらしを築くこと」をめざしてこれを理念とされました。

　第2部の分散会も、現場からの貴重な質問や意見が交換され、有意義な交流化となりました。