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〜理事研修会(沖縄視察)を実施しました〜
  (2019/02/05)
 

 2019年1/24〜26の日程で理事会メンバー14名が参加し、平和の現状と課題を学ぶ目的で理事研修会(沖縄視察)を実施しました。

 1日目は平和の礎(いしじ)・平和祈念資料館、ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館を見学。沖縄戦について学びました。

 沖縄戦では日本側の死者は約188,000人でその半数が民間人とされています。沖縄戦での日本軍(皇軍)は沖縄の住民の生命財産を守るために配備されたのではなく、天皇を中心とした国家体制を守るため、米軍の本土上陸に備える時間稼ぎのために住民を巻き込んだ凄惨な地上戦でした。戦闘による死亡の他、自決、日本軍(皇軍)による直接的な住民殺害もあったとされています。

 2日目は普天間基地、嘉手納基地、辺野古を見学。基地問題の現状を学びました。沖縄県は日本の面積の0.6%に過ぎませんが、日本にある米軍基地の74%が集中しています。そのため、米軍航空機の騒音や実弾演習による山林火災、戦闘機や部品等の落下事故、米兵による事件・トラブルが多発しています。

 普天間基地は人口密集地の中心にあり、「最も危険な基地」と言われています。1996年に普天間基地の完全返還が日米政府間で合意され、このことに伴い名護市辺野古に新基地を建設する方針が示され、工事が着工されました。2014年沖縄県知事選挙では辺野古新基地建設阻止を掲げる翁長氏が知事に当選。翁長氏の死去に伴う2018年9月の県知事選挙でも新基地建設反対を掲げる玉城氏が過去最多の39万票を得て当選し、沖縄県民の新基地建設反対の民意が示されました。しかしながら、政府はこの民意を無視し、辺野古埋め立て工事を強行し土砂投入を始めました。

 辺野古ではテント村でお話しを聞くことができました。まず、政府の新基地建設計画がいかに無謀であるかということ―軟弱地盤のうえに、海上10mの滑走路建設が現実的には不可能と思われることや絶滅危惧種のサンゴやジュゴンの生息する豊かな自然の破壊につながること。建設予定の1,000mの滑走路は3,000mある普天間基地滑走路の代替にはならないこと、普天間基地返還には米軍の承諾が必要であり辺野古新基地が建設された後、無条件返還されるものではないこと等を知ることができました。また、建設費に私たちの税金から2兆6,000億円が投入され、今後ますます増えることが予測されることは、沖縄だけに留まらない問題です。

 今回の研修では実際に沖縄に足を運ぶことで、一般に報道されていないことや、現地に行かなければわからないことを知ることができました。また沖縄で暮らす人々の怒りや思いの一端を感じることができたことは大きな刺激となりました。沖縄の問題は沖縄固有の問題とせず国民一人一人が考え行動することが大切であることをあらためて感じました。今回お世話になった沖縄県生協連の皆様に感謝するとともに、学んだことを今後の県連活動に生かしていきたいと思います。

平和の礎(いしじ)にて
沖縄戦について、沖縄県連山本会長(手前)より説明を受けました。
ひめゆりの塔
ひめゆり学徒隊の従事した陸軍病院壕の跡(手前)が残っています。
嘉数台公園にて
沖縄戦の激戦地となった場所。沖縄県連東江専務(右)から説明を受けました。
普天間基地
嘉数台公園からの眺め。オスプレイが数機確認されます。
嘉手納基地
極東最大規模の空軍基地。基地とともにある沖縄の日常を垣間見ることができます。
辺野古テント村にて
辺野古新基地建設の現状について説明を受けました。
辺野古テント村
辺野古新基地建設反対運動の最前線の場所です。
辺野古テント村にて
座り込みは、5395日に達していました。
辺野古の海
美しいエメラルドグリーンの海が広がっています。貴重なサンゴやジュゴンが生息しています。
 
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