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12月6日(土)、アイテムえひめにて、県生協連「第11回福祉事業交流会」を開催しました。参加者は愛媛医療生協、新居浜医療福祉生協、松山医療生協、コープえひめから44名が参加されました。
今回の福祉事業交流会は、公益社団法人認知症の人と家族の会(愛媛県支部代表)の森川隆氏を講師に招き、『認知症とともに生きる 〜認知症の予防とまちづくり〜』というテーマで講演をしていただきました。
講演の中では、「認知症を正しく理解する」として、認知症の人の置かれている状況を理解する視点や中核症状(記憶障害・計算力、判断力の低下など)の理解、行動心理症状の理解などについてのお話や、「認知症を理解する上で大切なこと」では、認知症の当事者の立場で考える、尊厳を守る、共に生きる視点を持つ(共生社会の実現)、認知症という病気に目を向けるのではなく“人”に目を向ける、などのお話をしてくださり、たくさんの学びがありました。講演の最後には「認知症が安心して生活できる街づくり」とは「安心して認知症になれる街になること」そのためにも認知症を地域で支える仕組み、地域で支え合う環境作りをみんなで行っていきましょう!と元気が出るメッセージをいただきました。
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| (講師 森川 隆氏) |
(講演の様子) |
次に各生協からの活動報告を4名の方が行いました。日々、利用者さんのことを思い、笑顔になっていただけることを精一杯がんばっておられる様子や、学習会開催で予防に努めておられる様子などが伝わってきました。そして最後にグループ交流を行い、認知症の方にどのようなサービス行っているか?安心して認知症になれる街づくりのために何ができるか?について意見交流を行いました。
【各生協からの活動報告】
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「地域包括センターとともに“みんなのカフェ”へ」
愛媛医療生協
生協宇摩診療所ブロック
理事 松木 久美子さん |
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「組合員さんと学習会」
コープえひめ
福祉事業部
マネジャー 亀井 聡さん |
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「今を楽しく生きる」
松山医療生協
小規模多機能ホーム虹の家
管理者 佐賀 一馬さん |
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「わたしの いばしょ。」
新居浜医療福祉生協
デイケアともだち
管理者 大西 順子さん |
【参加者の感想文より抜粋】
- 認知症の方の言動、行動にはすべて理由があり、それが何なのか?に気付くことが大切だと感じた。
- 「相手の立場になって認知症を知解する」わかっていたつもりでしたが、全く足りていないことに気付きました。
- 利用者様一人一人の事を“知る”を改めて取り組む。歴史を知って今を知る事で投げかける言葉を変化させていきたい。
- 他事業所の方と意見交換ができてとても参考になった。
- 改めて利用者さんに対して思いやりを持ち、穏やかな気持ちで接していきたい。本当に今日参加して心が晴れました。
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